インスタントラーメン&カップ麺で美味しいNo.1麺はこれです!?

年々、クオリティもあがっていくインスタント麺。人気店監修のものも増えている。緊急事態宣言が解除されたとはいえ、家で食事をする機会が増え、また、日に日に暑さが増し、開店時間も短くなっていくなか、人気店に並ぶというのもハードルが高い今、なかなか重宝する存在でもある。

今回は、再現度にポイントを置き、名店再現系のインスタント麺(カップ麺だけでなく、袋麺も含む)をピックアップした。私は、日本で現在、発売されている人気店シリーズをぜんぶ食べたわけではありませんが、私なりの独断と偏見一押しを選んで見ました。

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30種類ほどは食したが、とてもすべては網羅できなかった。議論するつもりはない(笑)。「えー、俺/私はそうは思わないな」「あっちのほうが再現率高いじゃん!」なんてノリで、気軽に読んでもらえれば幸甚だ。

「旅&グルメライター」を自認する私ですが美味しいものには目がない。しかし少食でいっぺんに多くを食べられないという。つまり、「無駄飯」にはかなり厳しいのだ。

そんな私が「これ美味しいよ」と思ったのが某名店のカップ麺だった。少食の食いしん坊がリピートするほど、信頼できることはないということで、順位をつけずに美味しいラーメン店のインスタント&カップ麺で「これは再現率が高い!」というものを選んで見ました。

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自社で作っているゆえの見事な「再現度」

カップSUGAKIYAラーメン

言わずと知れた名古屋のご当地ラーメンである。「スガキヤ」のラーメンというより、もはやスガキヤという食べものといっていいのではないだろうか。「カップSUGAKIYAラーメン」の内容物の構成は、かやくと液体スープ、後入れのねぎ入隠し味だ。作ってみてまず驚いたのは見た目。乳白色のスープは実店舗でいただくのとほぼ同じ。ほのかに魚介と昆布だしがきいた、やさしい甘さを持つとんこつにもなじみがある。

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そもそもこのカップ麺、ほかの再現系インスタント麺と異なり、自社(寿がきや)で作っているのだから、再現度が高いのは当然といえば、当然かもしれない。チャーシューとメンマ、ねぎという具材のバリエーションもお店と同様。薄っぺらいチャーシューも、再現度という意味では秀逸だ。ぷりっとした食感の中細のノンフライ麺を含め、スガキヤラーメンという唯一無二の存在を見事に体現している。294kcalと控え目のカロリーもうれしいポイント。それでいてある程度、満足感があるのも偉い!

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別添えの「辛香る特製ラー油」

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虎ノ門 港屋 伝説のラー油蕎麦

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「ラー油肉蕎麦」の元祖として知られる「虎ノ門 港屋」は、2019年に閉店している。が、その流れを受け継ぐ、大手町の「港屋2」(たまたま通りかかったが今日も並んでいた!)六本木の「港屋3」は健在だ。伝説のラー油蕎麦の味わいを表現した、「虎ノ門 港屋 伝説のラー油蕎麦」は、カップ麺オリジナル商品ではあるが、存在感たっぷりの太そば、濃厚な鰹だしのスープ、ラー油の辛みは、まさに「虎ノ門 港屋」のそれだった(思い出バイアスが少しかかっているかもしれないが)。

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具材はチャーシューチップとネギ、そして粒ごまだ。チャーシューチップは、なんと大豆たん白を主原料に使用した「大豆由来のカットチャーシュー」。成分表を見なければ、肉と信じて疑わなかったと思う。胡椒と和山椒、花椒がきいかせたスープは、がつんとくるほど濃厚。そして甘みも強い。が、このカップ麺唯一の別添となる「辛香る特製ラー油」をかけると、つゆは一気に辛くなり、風味も加速。香ばしいごまの香りも食欲をかきたてる。個人的には納豆トッピングも合うんじゃないかと思っている。

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後入れ粉末」は後から入れるべし

辛辛魚らーめん 辛辛MAXバージョンll(通販限定)

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西武池袋線・石神井公園駅から徒歩数分の場所にある、「麺処 井の庄(めんどころ いのしょう)」。赤いスープに、魚粉と唐辛子を混ぜ込んだ特製辛辛魚(からからうお)粉をかけた「辛辛魚らーめん」が看板商品だ。辛いモノ好きの筆者は、通販限定のココの袋麺「辛辛魚らーめん 辛辛MAXバージョンll」を箱買いし自宅に常備している。とっても辛い。が、辛いだけでなく、うま味もある。残ったスープにご飯や卵、チーズを入れて温めて、リゾットにするのもいい。「生めんを48時間かけてゆっくりと低温で熟成乾燥させた」(公式ホームページより)しっかりしたコシと歯ごたえのある麺も旨し! が、実店舗には行ったことがなかった。

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この企画に際し、店舗に足を運んでみたわけだが、再現率はかなり高いと感じた。鰹だしの存在を色濃く感じる魚介エキスたっぷりのスープは慣れ親しんだアイツだ。辛辛魚粉なんてほぼ同じ。が、スープのとろみは実店舗に軍配。とろとろのチャーシューも実店舗ならではのものだった。そもそも、チャーシューはインスタント麺が勝利する術はないだろう。

袋麺だけでなく、カップ麺「寿がきや 麺処井の庄監修 辛辛魚まぜそば」もある。全粒粉を配合した麺はコシも弾力も強く、スープによく絡む。切れ味が心地よい実店舗の麺とは別物ではあるが、美味しいことは美味しい。袋麺もそうだが、具材は乾燥の青ネギのみという潔さも個人的には気に入っている。

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なお、袋麺、カップ麺では、辛辛魚粉は「後入れ粉末」という位置づけ。かなり辛いので初めて食べるときは、味を確認しながら加えていかないと泣きをみることになると思うのでご注意を。

再現系カップ麺の大御所がさらなる高みへ

一風堂 赤丸新味 博多とんこつ

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いわずと知れた一風堂。その「赤丸新味」(革新系のほう!)である。カップ麺「一風堂 赤丸新味 博多とんこつ」のふたを開いてみると小袋は4つ──先入れの「かやく入りスープ」、「焼豚」に、後入れの「液体スープ」、「調味たれ(辛みそ・黒香油)」の合計4袋だ。なかなか多いほうだと思う。

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盛り付けが下手で申し訳ないが、まずは写真をみてほしい。見た目だけでもなかなかの“近い”と思う。もっと盛り付けがうまかったら(すみませんほんと)、丼に移し替えたら、気分も再現度もかなり上がることだろう。一風堂らしい粉っぽさを感じる麺(ノンフライ麺。待ち時間3分)もなかなか頑張っているが、それを遥かに凌駕するのがスープの再現性だ。とろみがありリッチ。調味料の黒香油と赤みそは少しずつ溶かし入れ、味変を楽しむのもよろしいかと。一気に入れてしまった筆者からのささやかなアドバイスである。

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チャーシューも、インスタントにしてはなかなかの存在感だった。”インスタントにしては”という前置きは必要にはなるがクオリティも高い。少量だがキクラゲも入っていて、これがなかなかの存在感。次回食べるときには自前キクラゲを用意しようと思った。あのコリコリ感がコクのあるスープによく合うはずだ。

そんなわけで余談ですが、一緒に買ってしまったのが、隣に置かれていた「一風堂 鶏とんこつ 柚子胡椒仕立て」。こちらは、一風堂の店主、川原成美氏による秘伝の限定メニューをカップ麺に再現している。店舗で食べたことはないが、柚子胡椒好きとしては無視できない。鶏白湯スープはコクがありながらも、やさしくまろやか。味を見ながら、別添えの特製柚子胡椒を足していく。これ店舗でも食べてみたいかも……。調べたところ、一部店舗で、豚骨と鶏ガラを合わせたメニューを提供しているようだ。今度、食べに行ってみよう。

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すみれのみそが再現できるのか?

すみれ 札幌濃厚みそ

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札幌みそラーメンを代表する「すみれ」のカップ麺が初めて発売されたのは、2000年4月。名店再現系のカップ麺界の押しも押されもせぬ大御所だ。その「すみれ」のカップ麺が、2021年2月にリニューアルしたと知り、早速食べてみることにした。

別添の小袋は3種。先入れの「かやく」、後入れの「液体スープ」と「粉末スープ」と一般的な構成だ。リニューアル前のものは記憶にないが、調べたところ、構成は変わらないらしい。麺はノンフライ麺で熱湯を入れて5分待つ。ノンフライ麺の場合、4分、あるいは3分を指定されるケースが多いなか珍しい。

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豚骨白湯のスープはコクがあり、とろんとした舌ざわりが印象に残った。実店舗のものよりも、赤味噌の風味が強く感じる。具材のフライドオニオンも少量だがいい仕事をしている。スープに玉ねぎの甘味を感じ、原材料を確認したところ、「オニオン調味油」と記載があった。なるほど。スープにけっこうな量の油が浮いている様は実店舗そのもの。個人的には、ねぎをたっぷりをトッピングすると、より実店舗のものに近くなるように思う。

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で、麺。実店舗は中太の縮れ卵麺でもちもち感が持続するが、カップ麺の麺は卵は使用していない。とはいえ、しっかりとコシがあり、歯切れも良く、別ものではあるが「近い」印象。なにより美味しい。

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コンビニで売り切れ続出の再現度

一蘭 とんこつ

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博多ラーメンの名門「一蘭」が初めてカップ麺を発売したのは、2021年2月。490円とカップ麺としてはかなり高額であるにもかかわらず、発売3ヵ月半で200万食を売り上げ、大きな話題を呼んでいる、いまもっとも旬の再現系カップ麺である。現時点で再現系ラーメンのTop of Topだと思う。やっぱりそう来たか、と言われそうだが仕方ない。再現率という面では群を抜いているのだ。格付けチェックのように目隠しの状態で少量を口に運ばれたら、区別できる自信がない。

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まず、麺。ノンフライ麺なのに、生麺のような食感に驚いた。「歯応えの中に潜むなめらかさ、しっとり感や麺の溶け方などを多角的に調整し」たというだけあり、博多ラーメンをインスタント化したときのパサ付きはほとんど感じない。

公式ホームページの引用で申し訳ないが、この表現がこの麺をもっとも端的に表していると思う。決して手抜きをしているわけではないのであしからず(笑)。

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スープは粉末と液体の併用バージョン。いずれも後入れだ。つゆと麺が一体化した、ラーメン本来の純粋な味わいを楽しんでほしいと具材は一切なし。490円なのに(笑)。

たしかに、クセがなく、すっきりと、しかし、しっかりとんこつの風味を感じるスープは真摯に、そしてじっくりと対峙したいクオリティの高さ。「秘伝のたれ」と名付けられた、香味油も味に深みを与えている。物足りなければ、たっぷりのネギをトッピングしてみてはいかがだろう?

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コンビニやスーパーでなかなか出会えないという人も多いようだが、ECサイトはもちろん、実店舗で買い求めることもできる。

再現性は語れない「ウマいインスタント&カップ麺」

繰り返しになるが、今回は、あくまでも「再現度」にこだわった紹介である。食べてみて、感じたのは、味が濃厚なもののほうが再現しやすいのかもしれないなということだ。

リピート必至の美味しさだったが、そもそも実店舗で食べたことがないんです、すみませんの「蒙古タンメン中本 蒙古トマタン」「マメさん監修 函館塩ラーメン」。「蒙古タンメン中本 辛旨味噌」は実店舗も、インスタントもどちらも好きだが、別物だと思う……。

あっという間に市場から姿を消してしまった「THE町中華 一寸亭監修 もやしそば」、筆者は実店舗よりも美味しいと感じた「ホープ軒本舗 監修 東京背脂豚骨醤油ラーメン」など、ほかにも紹介したいインスタント麺は多々ある。「麺屋武蔵」監修によるカップ麺オリジナル「麺屋武蔵監修 大蒜背脂味噌ら~麺」もなかなかパンチのきいた商品だった。酒にも合いそうだ。

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そもそも、今回、紹介した商品はもちろん、昨今の再現シリーズは軒並みクオリティは高く、「ぜんぜん違うじゃねーか」と、ちゃぶ台をひっくり返したくなるようなものはほとんどなかった(あることは、あった)。

まあそんな失敗も笑い飛ばせるのが、単価の安いインスタント麺のいいところ。ラクチンで、「いざお手並み拝見」とわくわくしながら食べられるインスタント麺、自宅飯の選択肢のひとつに加えてみてはいかがだろうか。

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